開発事例#08
CAM-CNC統合による革新的な
工作機械の知能化と機械加工技術の高度化
機械加工をNCプログラムで指令する方式から、加工中に逐次指令する方式に転換する革新的な技術を開発した。
ソフトキューブ株式会社、神戸大学 様、キタムラ機械株式会社 様
内閣府『平成26年度 SIP (戦略的イノベーション創造プログラム) / 革新的設計生産技術』
機械加工は、工作機械にNCプログラムで指令する従来の方式のままでは知能化は実現できない。
そこで、NCプログラムを事前に準備する代わりに、加工中に工具位置や工具姿勢を計算して、工作機械を制御する指令値を逐次に生成する新しい方式を開発した。
この工作機械では、NCプログラムを事前準備することなく加工プロセスを制御することができ、切削力の適応制御により加工効率の向上と加工トラブルの回避を実現する。金型や人工骨のようなテイラーメイド加工の製造リードタイムの短縮、自律的な分散型工場の実現に貢献することができる。
従来のNC工作機械による機械加工では、NCプログラムの作成に多大な労力を要する、加工プロセスの制御ができない、加工中のトラブルに対処できない、生産計画の変更に柔軟に対処できない、といった潜在的な問題がある。
NCプログラムを作成することなく、製品と素材の3次元CADモデルから機械加工が可能。リードタイムを短縮し、一品加工やテイラーメイド加工を迅速化。切削力の適応制御により、加工効率の向上と加工トラブルの回避を実現。