開発事例#07
短時間5軸加工法案を導出するための
切削形状解析と自動工程設計の研究開発
5軸加工の工程設計を自動化して、CADモデルから最短時間となる加工法案を導出するための技術を開発した。
ソフトキューブ株式会社、神戸大学 様、クボタシステムズ株式会社 様、株式会社草川精機 様
経済産業省『平成22年度 戦略的基盤技術高度化支援事業』
機械加工における5軸加工では、CAMシステムの高度な機能の使いこなしが求められるが、その入力情報となる加工工程設計は、未だ人の技能に依存しており、5軸加工のメリットを十分に引き出せていない。
そこで、工程設計を自動化して、素材と製品の3次元CADモデルを提示すると、加工時間が最短となる加工法案を導出するため、
①体積速度による加工時間近似計算に基づく工具の自動選定、
②除去領域算出および工具経路生成による加工時間予測に基づく工具姿勢の自動決定、
の研究開発を行った。
機械加工では、未だに人がCAMで加工工程を設計し工作機械に指示しており、5軸加工では無限の加工ルートが存在するため、熟練者でもCAMの高度な機能を使いこなせていないのが現状である。
一体化部品/複雑形状など高付加価値加工の工程設計において、人の作業工数を50%以上削減。5軸加工/CAMの技能向上、非熟練技能者でも工程設計が可能、教育支援にも有効。
低コスト化/短納期化により国際競争力アップ。